子供の指しゃぶりってやめさせるべきか悩みますよね。
うちの娘は2歳半になるまで指しゃぶりをやめることができませんでした。
親の私たちからすると
- やめさせた方が良いのかな?
- やめさせるとストレスになるのかな?
- 自然とやめるときが来るよね?
- やめないと何か悪いことがあるのだろうか?
などなど、思うところはたくさんあると思います。
ここでは、うちの娘の指しゃぶりをやめさせる決断をしたきっかけとやめさせた方法を紹介していきます。
同じ悩みを抱えている方にとって少しでも参考になれば幸いです。
指しゃぶりで歯並びが変わっていた事実
私たち夫婦は、指しゃぶりは大きくなるにつれて自然となくなっていくものだと思っていました。
また、指しゃぶりによって娘の手にタコのようなものができていましたが、それも自然と治るものだと考えていました。
しかし、そんな悠長なことを言っていられない出来事が!
娘が通っている託児の歯科検診を受けた日のこと。
僕が仕事を終えて家に帰ると、奥さんから歯科検診の話をされました。
「今日歯科検診で、口を開いた瞬間に「この子指吸ってるね。」と言われた。」とのこと。
後で詳しく紹介しますが、指しゃぶりを続けていると歯の並びがだんだんととがっていき、出っ歯のような形になってしまうのだとか。
これはヤバい。。。
一瞬でわかるくらいこの子の歯並びは変形してしまっていたのか。。。
このことを受けて
- 指しゃぶりのせいで顔の形が変わってしまったら?
- 指のタコが治らなくなってしまったら?
- 指しゃぶりのせいでこの子の将来に傷がついてしまったら?
という不安が大きくなっていきました。
指しゃぶりをやめないとどうなるのか
私たちは歯科検診をきっかけに子供の指しゃぶりをやめさせないとどうなるのかを真剣に調べることにしました。
指しゃぶりを続けることで出てくる主な問題は
- 歯並びが悪くなる
- 発音が悪くなる
の2つ。
特に歯並びの部分は普段食事をする際に支障が出たり、ひどい場合には顔の形が変わってしまう恐れがあります。
歯並びが悪くなる
指しゃぶりをやめないことでどんな悪影響があるのかを調べていたときに衝撃的だった写真があります。
子どもの指しゃぶり、放っておいていいの!?~あなどれない悪影響と上手にやめさせるコツ~
という神奈川県歯科医師会のホームページに記載されている写真です。
※衝撃的なので一度確認してみてください。
指しゃぶりがやめられないと
- 出っ歯になる
- 前歯で食べ物を咬み切れなくなる
- 歯並びの横幅が狭くなる
など、歯並びが悪くなります。
これらの問題は毎日の食事だったり、輪郭に影響が出るものです。
うまく食事を食べれなければ印象は悪くなりますし、出っ歯になれば輪郭や顔の印象が変わります。
今はまだ小さな変化かもしれませんが、大きくなるにつれて大きな問題になってしまうのです。
発音が悪くなる
歯並びが悪くなる。
特に出っ歯になった場合に、発音にも影響が出てきます。
サ行やタ行の滑舌が悪くなり、普段の会話の中で不便を感じることも出てくるかもしれません。
芸人さんで滑舌の悪さがウケて一時ブレイクした方もいますが、それはその人が芸人さんだから。
普通に仕事をしたり恋愛したりするのに滑舌の悪さは武器にはなりません。
一生付き合うことになる問題を抱える可能性があるのです。
指しゃぶりをやめさせることを決心する
娘が大人になったとき
「何回言っても子供の時に指しゃぶりをやめなかったから出っ歯になったんだよ」
なんてこと言えるはずがないですよね。
2歳半の子どもに言葉で伝えて自分でやめさせることなんてできるはずがありません。
つまり
「自分ではどうしようもない指しゃぶりのせいで娘の人生に良くないことが起きた場合、それは指しゃぶりをやめさせなかった親のせい」
と言うわけです。
将来娘に責められたくないからとかではなく
娘が自分ではどうしようもないことで不幸になるなんて親として許せることではありません。
私たち夫婦はこの歯科健診での先生の一言で指しゃぶりをやめさせる決心をしました。
指しゃぶりをやめさせた方法
指しゃぶりをやめさせる方法として推奨されるのは
・指をしゃぶらないように親が手をつないでおく
・やめる目標や止めれるよう諭す
というものですよね。
もちろんこれは試しました。
娘のストレスや心の発育を考えたときにこの方法は確かに理想的だと思います。
しかし、この方法は
- 家事をしている時などそばにいれないとき
- 夜眠っている時に指しゃぶりをする
- 片手を握るともう片方の手を吸い始める
といったケースには対応するのが難しい方法で、なかなか現実的ではありませんでした。
この方法も含め、我が家で娘の指しゃぶりをやめさせるために講じた方法は3つ。
そのうちの1つが見事にハマり我が家の2歳半の娘は3日で指しゃぶりをやめることができました。
行った3つの方法について試した順番に効果の有無や状況を紹介していきます。
※半年以上たってから紹介の記事を作成した為、写真で紹介できるものとそうでないものがあります。
手を握る方法
手を握る方法は先に伝えた通り現実的ではありませんでした。
まず、手を握る為に吸っている指を口から外さなければいけません。
しかし赤ちゃんや幼児の指吸いはご存知の通りものすごく強い力で吸われています。
その為、指を吸っているのを見つけた際に力づくで指を口から外す必要がありました。
外す際、うちの子は指にできていたタコが歯に引っかかる感触があり、外すことすら子供の指や歯並びに悪い影響があるのではないかと思うほど。
また、手を握っていると指吸いはおさまりますが、握っている逆の手で指吸を始めたり、手を離すとすぐに指吸が始まります。
普通にしていて娘の手を握り続けながら生活することはできません。
そう考えたときにこの方法で指吸をやめさせる方法は断念しました。
試してみましたが指しゃぶりをやめさせる効果は全く実感できませんでした。
かむピタplusを使う
手を握る方法に次に試したのはかむピタプラスというマニキュアです。
奥さんが仕事先で先輩ママから仕入れてきた情報の中に、苦いマニキュアを指に塗るという方法がありました。
話を聞いてすぐ探してみるとかむピタプラスというマニキュアが見つかりました。
ご存知の方もいるかもしれませんが、口コミを見てみると一発で指しゃぶりをやめることができた子もいるのだとか。
これは期待大と思い口コミを確認してすぐに購入しました。
かむピタプラスの実践レビュー
家に届いてからすぐに封を開け、早速子供の指に塗ってみることに。
ですがここで問題が!
娘がかむピタプラスをつけたがらなかったのです。。。
どうやってつけるか悩んだ結果、娘が大人の真似をしたがる習性を利用することにしました。
まず最初に僕がつけて見せます。
かむピタをつけた爪はつるつるピカピカでとってもきれいな爪に見えるので、つけた後に
「見て見て~!ピカピカでしょ!つるつるなんだよ!」
と興味を向けて実際に塗った爪を触らせました。
少し興味を持ったところで
「○○ちゃんもやってみる?」
と誘うと
「うんっ!」
と二つ返事で承諾してくれました。
こうして無事塗ることに成功しました。
次の問題は乾かしている時間をどのように気を逸らすかです。
渇く前にかむピタプラスが取れてしまっては意味がありません。
ここで登場したのが当時ハマっていたうちわ!
ちょうどよく乾かすのに便利なうちわにハマっていてくれていたのでお互いの爪を仰ぎあうことで乾かすことができました。
かむピタプラスは1分程度で乾く優れものだったので、うちわで扇いだりふーふーすることですぐに乾きました。
ここからが重要!
かむピタプラスで指しゃぶりをやめれるかどうかが肝心です。
固唾をのんで子供の様子を見守ると指を吸い始めたとたん
表情がゆがむ!
今までに感じたことのない苦みを感じてとても不快そうな顔をしていました。
試しに僕もなめてみると確かに苦い!
かむピタプラスをつけたその日、指しゃぶりをしてはすぐに外すという動作を繰り返していました。
翌日からだんだんと回数が減りやめることができるんだなと思いかむピタデビューを済ませました。
そして翌日。
改めてかむピタプラスを指に付けるとと前日と同様に指しゃぶりをしては苦みを感じてすぐ話す動作を繰り返していました。
しかし気が付いたら、、、
普通に指しゃぶってる!?
驚くことに噛むピタを使用して二日目でもう効果が切れてしまいました。
苦みに慣れたようで平気で指しゃぶりを再開しました。
まだ二日目なのに効かなくなったなんて信じられなかったので、もしかしたら塗ってから時間が経ったせいで苦みが少なくなったのかもと思い塗りなおしましたがダメ。
うちの娘はかむピタプラスで指しゃぶりをやめることはできませんでした。
ドクターサムの指しゃぶり防止矯正器を使う
最後に試したのがドクターサムの指しゃぶり防止矯正器。
ドクターサムは手に付けると指吸いをした際、隙間から空気が抜けてうまく指を吸うことができなくなります。
また、ドクターサムを着けることで指をくわえにくくもなります。
この2つの効果で、指吸いが心地よいものではなくなることから、指しゃぶりを卒業できるというアイテムです。
手袋や矯正器といったものは着けるとかわいそうだと思い避けてきましたが、ドクターサムの指しゃぶりをやめる成功率が92%というのを見てこれに賭けてみることに。
結論から言うとドクターサムを使ってうちの2歳半の娘は3日で指しゃぶりを卒業しました。
ですが、やめるまでの3日間とても胸が痛くなる思いをした上に、やめた後もしばらく胸を痛める思いをしました。
指しゃぶりをやめるという点ではとてもおすすめできる商品だなと思いますが、覚悟を持って使用しないといけない商品でもあると感じました。
ドクターサムの実践レビュー
ドクターサムが家に届いたとき、娘の中のブームは「カッコイイ」でした。
かむピタと同様に娘はドクターサムにあまり興味を示してくれません。
そこで
「コレ着けたらカッコいいよ!カッコイイのつけてあげる!」
と興味を誘い、着けることに成功。
着けた後は
「カッコイイ!!」
「写真撮っていい?」
「こっち向けてー!」
とおだてることで手にドクターサムを着けている違和感に気付かせないようにしました。
しかし、努力の甲斐なくひとしきりおだてると手の違和感に気付きすぐに取り外そうとします。
ドクターサムの指しゃぶり防止矯正器にはサイズが2つあります。
1歳~3歳用と4歳~7歳用の2つです。
うちの娘は2歳半だったため、本来なら1歳~3歳用のサイズのものを購入すべきでしたが、手のサイズを測ったときに1歳~3歳用だとすぐに入らなくなる恐れがあったため4歳~7歳用のものを購入しました。
ですが、これが裏目に出ました。
私たち夫婦はドクターサムを使用しても、すぐに効果が表れるものだと思っていませんでした。
その為、長期的に使用できるものをと少し大きめのものを購入しましたが、サイズが大きいが故に娘が簡単に取り外せてしまったのです。
ですが、さすが幅広い年齢に対応しているドクターサム。
大きいサイズのものを購入しましたが、紐を締めて限界までサイズを絞ると2歳半の娘が自分で取り外すことができないサイズに調整することができました。
サイズを調整してから娘にドクターサムを着けようとするととても嫌がりました。
さっきまで力づくで外せたものが外せなくなり、娘は泣き出します。
すぐにとってあげたくなるほど本気で泣きました。
ですが、ここでやめては娘の将来に関わると思いドクターサムを外さないでいると、娘は疲れて眠りにつきました。
さすがに寝ている間もつけているのはかわいそうだったので、眠ってから1時間ほど経ってから外すことに。
外すと指しゃぶりを始めましたが、翌日も頑張ろうねと娘の頭を撫でてドクターサム使用初日を終えました。
ドクターサムの使用中止を考えた2日目
ドクターサム使用二日目。
ドクターサムの使用を止めてから半年以上たちますが、未だに頭から離れない娘の叫び声が上がった日。
昼間はドクターサムを着けずに、寝る直前の最も指しゃぶりをする時間帯に着けることにしました。
娘に付けようとすると、娘は必至で抵抗します。
「いやだいやだ!!!!」
と泣きながら着けるのを嫌がります。
この時点ですでに僕ら夫婦の心は折れそうになっていましたが、心を鬼にして娘の手にドクターサムを着けます。
すると
「どっでよおぉぉぉぉ!」
「どっでぇぇぇ!」
「どっでよおぉぉぉ!」
と泣き叫びながらドクターサムを取ってくれと懇願してくるのです。
胸が締め付けられました。
耳を塞ぎたくなるほどの苦しさでした。
心の中で何度も
「ごめんね。」
「ごめんね。」
と繰り返しながらその日も娘は疲れ果てて眠りにつきました。
指しゃぶりを止めれる兆しができた3日目
そして翌日。
娘に変化が見られました。
昼間、指しゃぶりをしていた時に
「お指吸ってると手に着けちゃうよ」
と娘に言うと、今までは力ずくで引き抜かなければ止めなかった指がすっと外れたのです。
私たちは目を合わせました。
そしてその日、娘が指しゃぶりをしているところを見つけると
「着けちゃうよ」
と伝えるとすぐに指しゃぶりをやめ、次第に自分で吸いそうになると直前で手を止めるようになったのです。
その晩、ドクターサムを着けようとすると泣いて嫌がりました。
なので
「お指吸わないでねんねできる?」
と聞いてみると泣きながら
「ゔん。」
と言うのでこの日は着けないことに。
様子を見ていると、なんとこの日は寝付くまで指を吸いそうになると手を枕にするようにほっぺたに当てて指を吸わないようにしていたのです。
眠ってからは無意識なので吸ってしまっていましたが、この日から指吸いの状況は一変しました。
指しゃぶりを自制でき始めてから
指しゃぶりを止めることができ始めたドクターサム使用3日目以降、娘が指しゃぶりをしている姿を見る回数が激減しました。
見かけても
「お指吸ってると着けちゃうよ」
と伝えるとすぐにやめるようになったのです。
また、このようなやり取りを続けていくうちに寝ている最中も指を吸いそうになると手を枕のように頭の横に置いて眠るようになりました。
そんな日が続いていくうちに知らない間に全く指を吸わないようになりました。
指しゃぶりのやめさせ方について思うこと
指しゃぶりのやめさせる方法には様々なものがあります。
しかし。そんな様々な方法の中でも自分の子どもに合う方法はやってみないとわからないものです。
実際にうちの娘も3つ方法を試して、失敗した方法もありました。
そんな中で最も効果的だったのがドクターサムを使用する方法。
子供の成長に良くない方法だったかもしれませんが、この方法でうちの子どもは指しゃぶりを止めることができました。
嫌がっているものを手に付ける。
やめないと嫌がっているものを着けると伝える。
脅しのようになってしまうこの方法は教育的に褒められた方法ではないことはわかっています。
子供を想って優しくやめさせることができればそれが最善だと思います。
しかし、歯並びや指だこは大きくなるにつれて治りにくくなるものです。
子供のことを想うなら今嫌われてでも一刻も早くやめさせなければ。
それくらい本気で指しゃぶりを止めさせたかったことだけはわかっていただけると幸いです。
どんな指しゃぶりのやめさせ方を選ぶのかは親であるあなた次第ですが、こんなやめさせ方もあるよということが伝われば良いかなと思います。
これを読んでくださった方のお子さんが一日でも早く指しゃぶりを卒業できますように。